その駅らしさが切り替わる境界はどこにある?新宿駅南口~代々木駅を街歩き。

散歩が好き、そして、街歩きが好きという方は少なくないはず。そんなみなさんは、何かを探しながら街歩きすることもありますよね?

例えば、雰囲気のあるお店を探したり。
趣のある坂を探したり。
面白い柄のマンホールを探したり。

探すものは人によってさまざま。
今回、あるものを探しつつ街歩きしてみました。あるものとは「駅と隣り駅の間にある"その駅らしさ”が切り替わる境界」。はて、らしさ、そして、境界とは何ぞや、と思われるかもしれません。

駅周辺にひろがる町に、なんとなく"らしさ"を感じることはありませんか? 例えば、新宿駅西口にひろがるオフィスビルやら大型電気店などが雑然と並ぶ、らしさ。

また、境界とは、行政区分のような境界ではなく、その駅らしさと隣り駅らしさが、今この瞬間に切り替わったと感じる場所です。

その駅らしさを独断で決め、らしさが切り替わる境界を探してみようというのが本企画。

歩くルートで駅らへんに感じるらしさ、その駅らしさが切り替わる境界も異なるのではないか、と思われるかもしれません。はい、そうだと思います。

でも、とりあえずやってみましょう。第一弾は、新宿駅南口~代々木駅編です。

新宿駅南口らしさ、代々木駅らしさ


新宿駅南口は、最近、膨張し続けている印象。新南口が新たにできたり、かつて線路だったスペースの上にバスターミナル、バスタができたり。新南口に隣接するのは、新宿タカシマヤ、紀伊国屋書店、東急ハンズといった大型のビル群。ビルの周りにゆったり歩くスペースもあり整然としています。

駅から外に出ると、雑然と並んでいるのが、居酒屋などが入る雑居ビル群。雑居ビル群の道を少し進むと、雰囲気ががらりと変わます。そこにあるのは、場外馬券場。レースがある日、機嫌が少し悪いような感情が溢れる喧騒を感じます。

新宿駅南口のらしさを醸し出しているのは、新宿タカシマヤと場外馬券場ではないでしょうか。そこから感じる南口らしさは、”ドレッシング”のよう。水と油のようにまじりあわなさそうで、食べると一つのそれらしい味がします。

一方、代々木駅のまわりには、かつて、予備校が並んでいました。今は、その数も減り、浪人生の町という印象は薄くなっているよう。今の代々木といえば、代々木アニメーション学園などの専門学校とそこに通う学生が思い浮かびます。そのイメージは、あたかもサブカル系な学生街。

らしさが切り替わる境界はあるのか


新宿駅南口のそばにある国道20号をくぐる味のあるトンネル。



新宿タカシマヤの代々木よりの端は、人がぐっと少なくなり、余白のような空間。そこには柱と同化したようなベンチがあります。



新宿タカシマヤの端から、代々木方面を見上げると、隣のビルの壁の看板が目に入ります。

看板に書かれているのは「ふりそでアイドル」。

ふりそでアイドルの正体はわかりませんが、サブカルな感じです。代々木っぽい!
新宿タカシマヤの端と隣のビルが、ドレッシングからサブカル学生街に切り替わる瞬間だと感じました。

最後に


駅と隣り駅の間は、駅前の雑踏とうってかわり、余白があるエリア。余白があるからこそ思いもかけないものが隠れているかもしれませんね。

とりあえず、はじめてみた本企画、次はどこに行こうかな。





このエントリーをはてなブックマークに追加