やるかやらないか。家のDIYや自給的な暮らしを実践している移住者に話を聞いてきました。山口県長門市向津具


(本記事は、2018年3月の訪問記です。)

自分で家をDIYしたり、自給的な暮らしをしたり。本当に、そんなことってできるのでしょうか?

山口県長門市。市内に移住者が増えているエリアがあります。そのうちの一つが向津具(むかつく)。そこに移住され、自分で家をDIYしたり、自給的な暮らしをしている方々がいます。

今回、役場と地域おこし協力隊の方に案内していただき、移住者の方々にお話をうかがったので、以下のトピックでご紹介します。

  • 向津具とはどんな場所?
  • 向津具に移住された方々はどんな人たち?
  • 移住された方々の話を聞いて感じたこと

向津具とはどんな場所?

向津具の漁村集落

山口県は本州最西端にあり、瀬戸内海と日本海に面しています。長門市は日本海に面し、向津具は日本海に突き出した半島。森がしげり、棚田や畑が拡がる自然豊かな土地に民家が点在。農的な地域かと思えば、いくつか漁村集落もあります。

山陰線人丸駅で役場の方にピックアップしてもらい、車で向津具に向かいました。向津具の半島に入ると目の前に拡がる風光明媚な景観は、まさに絶景!

向津具に移住された方々はどんな人たち?


向津具に移住された方々のお宅を案内していただきました。最初の訪問先は、子どもの教育をなりわいにされている方のお宅。大きな古民家の縁側に座りのんびりしていたご主人。アポなしの訪問だったのですが、快く迎えていただき、おしゃべり。

百姓庵さんのお宅

続いては『百姓庵』を訪問。百姓庵さんのご主人は、向津具に移住されてから約15年。

お宅は古民家を自分たちでDIYしたそうです。古民家の重厚感と美しさに驚かされました。すごいです。。。

「やればできる。」素人にもこんなことできるのか?という問いの答えです。

ご主人は移住されてから塩づくりをはじめ、徐々になりわいを増やし、百姓を目指しているのだそう。家のDIYもずっと続けていて、それらを楽しんでるのを感じます。

続いて、去年、三重県から移住された方たちのお宅へ。ガレージをカフェにすべく自分たちでリノベーション真っ最中。ご夫婦と娘さんの3人で迎えていただきました。

リアカーで日本を周っていたご主人が、熊野市で奥さんに出会ったのがお二人の出会いのきっかけだったんだそう。実は、カフェのリノベーションは遅れ気味とのこと。でも、暮らしと今の過程を楽しんでいるのが伝わります。

続いては、農家民宿『くら里木』。米農家をされつつ、農家民宿を、ご夫婦でされています。実は、ご主人は仕事中にぎっくり腰をされ静養中。そんな中、快く迎い入れてくれました。自分たちで風呂をつくったり、家をDIYされたそう。

ご夫婦は、コーヒー豆の焙煎機を最近入手しました。これから新たな展開が楽しいことになりそうです。

家のDIY真っ最中

最後に、向津具に一番最近移住された方たちのお宅を訪問。もともとあった古民家をばらし、家は骨組みだけの状態。まさにDIY真っ最中。

ところで、向津具には大工さんが移住されています。大工さんが、この家の基礎工事を手伝ってくれてました。「どんな家でも住めるようにできるよ。」と笑う大工さん。

骨組みの家は、2か月後にはとりあえずは住めるようにする予定とのこと。その早さにびっくり。

家の庭でお話をうかがいました

移住された方々の話を聞いて感じたこと


お話をうかがって感じたのは、自分たちでなんでもやってしまうパワーです。風呂をつくったり、家をDIYしたり、リノベーションしたり、なりわいをつくったり、自給的な暮らしを実践したり。それらを楽しみながらしているのが印象的。

家なんて直したことはありません。そんな自分でも家をDIYできるものでしょうか?
やるかやらないか。やればできる。」と同じ事を、違う人から何度かききました。

移住先をあちこち周ったのだけれど悩いが深まるばかり。向津具に移住を決めたきっかけは?
「とにかくあちこち巡り悩んで、ふと振り返った時に思い出したのが向津具。それから向津具にしばらく滞在してみたら、人とのつながりができ、移住を決意しました。」

最後に


最初に向津具に訪れたとき、おもいがけない景観の美しさに歓声をあげてしまったほど。実は今回の訪問は突然でした。にもかかわらず、快くむかえてくれた皆さま。お話を聞いて、気持ちが揺さぶられ、自分がしたい暮らしとは? を再び思いなおすきっかけになりました。果たして自分にできるのか?と感じたのですが、いただいた言葉は「やるかやらないか。」。

う~む。なんだかわくわくの予感!

追伸
今回、お忙しい中相手してくださいました皆さま、誠におりがとうございました。
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