離島の都会にその島らしさはあるのだろうか。長崎県福江島、福江を街歩きしてみた。
長崎県の西に浮かぶ五島列島で一番大きな離島、福江島。
ドラッグストアはもちろんのこと、ボウリング場まである、ここは本当に離島なのか、第一印象でそう感じた、離島の都会、福江島にある町、福江。
ボウリング場 |
福江島で最大の町であり、たくさんの島からなる五島列島の中でも一番大きい。
フェリーで約3時間
長崎港からフェリーに乗り、約3時間の船旅で福江港に到着。福江港にまもなく到着するとのアナウンスが流れ、デッキから島を眺めると、山の稜線が視界の端まで続きます。
この島は、とてもでかい!
島を一周すると約140Kmもあるんだとか。
福江商店街を歩く
福江港にほど近い宿にチェックインし、荷物を置き、
「島に住んでる人々がよく行くような場所に行ってみたいんですけど、おすすめありますか?」と宿の人にたずねてみると、福江商店街を勧めてくれました。
地方にはいわゆるシャッター商店街と呼ばれる寂しい商店街をみかけることがありますが、福江商店街はそんなことありません。
しかし、多くの人が商店街を行き来しているのかというとそうでもなく、おじいちゃん、おばあちゃんが通り沿いのベンチで休んでいたり、井戸端会議をしていたり、のんびりとした雰囲気。
商店街の個性派な店たち
商店街を歩くと、サンゴの店がありました。サンゴは、五島の名産の一つなんだそう。でも、かつてのようにサンゴはとれなくなってしまったんだとか。
小さなスーパーを覗いてみます。鮮魚コーナーに並ぶ鮮魚はすべて五島産。牛乳は五島牛乳。
衣料品店「スズヤ」 |
衣料品店でなぜかスーパーボールを売っています |
衣料品店「スズヤ」。衣料品店とは思えない奉仕品がおちゃめ。
商店に並ぶいりこ、いろいろな種類があります。
福江の町には、なぜだか和菓子屋があちらこちらにあります。福江には石田城跡があり、和菓子屋が多い理由なのかもしれません。「かすまき」を食べてみると、あんこがぎっしりつまっていて、そぼくな甘さです。
喫茶店「月の砂漠」。コーヒーとカレーという、シンプルかつ魅力的な組み合わせにつられランチをここにしようと心に決めます。
昼前に店に訪れると、なんとすでに店は閉まっている。先ほどまで営業していたのに。。。でも、やる気が出なければ、やらないといっているようで、いさぎよさを感じます。
気を取り直し、何を食べたいか、あらためて心に問うと、やはり魚。そこで、「やぐら寿司」さんに訪れてみました。
やぐら寿司さんは、とても人気があるようで店は、満員。板前さんは、とても忙しそう。寿司は、とてもおいしかったです。
図書館で島らしさを探す
次に向かったのは図書館。図書館は城跡の中にあり、図書館らしからぬ城のような外観。
ところで、なぜ図書館に訪れたのかというと、その土地ならではの本があったりするからです。旅先で図書館を訪れるのは、おすすめですよ。
果たして、図書館では「五島方言集」なんて本をみつけました。
観光案内所で島の暮らしを聞く
観光案内所に立ち寄ってみます。受付に若い男性、Gさんがいました。
両親が島に移住されたのをきっかけに、昨年、島外から移住してきたんだそう。
Gさんに、島の暮らしを聞いてみました。
M「島の若者は、どんなところで遊ぶんですか?」
G「カラオケとかですかね。あとは、釣りはよくします。」
M「何が釣れるんですか??」
G「アオリイカとかです。島の人は釣りをよくするのであまり魚を買わないんですよ。」
M「えっ!アオリイカ!それはすごい!」
高級なアオリイカが釣れるとは、うらやましい。先ほど見たスーパーでは鮮魚が並んでいたけど、買い手が実はあまりいないのかもしれませんね。
M「商店街には行かないんですか?」
G「あまり行かないですね。商店街は年配の方が行く感じでしょうか。島に住んでいる人々の年齢層は、高いんですよ。」
キリシタン文化
五島といえば、キリシタン文化をイメージしますが、福江の街中にもりっぱな教会があります。
キリスト教の信者の方が、五島にはとても多いのかと想像していたら、大体1割くらいの方がキリスト教信者なんだとか。思ったより多くない印象です。
最後に
離島の都会、福江。
大きな町とはいえ、本土にはない、どこかのんびりとし、海とともにある暮らしがあり、この島らしさを少しだけみつけたような気がします。
もし福江に訪れる機会があったら、ぜひ街歩きしてみてくださいね。
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