3人がかもしだす雰囲気が店の雰囲気そのもの。中華料理店 日栄楼。神奈川県小田原


(この記事は、2017/9の訪問記です)

はじめて訪れる町を歩くと、なんだかわくわくしませんか?
「この町はどんな雰囲気なんだろうか?」
「どんな店があるのだろうか?」
とか考えたり。

ところが、よく訪れる町には、そういうわくわくも感じなくなり、足早に目的の場所だったり、店だったりに向かうことが多くなりがち。ぼくの場合、小田原はよく訪れる町。

そんなよく訪れる町で、唐突に時間ができたらどうしますか?

どこかのカフェに入るのも手だけど、今回、試してみたことは、気になってはいるけど入ったことがない店に入ってみること。

昭和感ただよう日栄楼の外観

その店の名は、中華料理店、日栄楼。昭和感がただようその外観が気にはなっていた。看板、食品サンプルが並ぶ棚、扉といった一つ一つのモノが店の歴史を物語っているよう。

食品サンプルをじっくりと眺めてみる。

食品サンプル 餃子が棒餃子


上から下に視線を移していくと、餃子で視線がとまる。この店の餃子は棒餃子のようだ。ちょっと気になる。よし入ってみよう。

日栄楼の店内の様子
扉を開けると、店内も店の外観と同じように独特の空気感がただよっている。17時という中途半端な時間にもかかわらず、3組も先客がいる。

店を切り盛りしている短髪のおばちゃん。
奥の厨房で調理しているおじちゃん。
お茶などを出すのを手伝ってるもう一人のおじちゃん。
どうやら3人で店をまわしているようだ。
笑顔で先客に応対しているおばちゃんが、店の雰囲気を和ませている。

壁のメニュー
小田原だけあって、神奈川のご当地グルメのラーメン、サンマーメンもある。オーダーしたのは、サンマーメンと棒餃子。

すると、お茶などを出しているおじちゃんは、後から店に入ってきた客にお茶を出すと、店内の端にある畳スペースに横になってしまった。おばちゃんが何か話しかけている。何かあったのかと思ったら、ちょっとした休憩のようだ。

ゆっくりとした時間が店に流れているよう。

棒餃子
それから、おばちゃんが向かったのは、店の入り口の脇にあるスペース。しばらくすると、そのスペースから何かを焼く音が聞こえてきた。
「えっ、餃子を焼いている! なぜ、ここで? 」
店の奥が厨房なのだが、店の入り口の脇のスペースは、なぜか餃子を焼くスペースなのだ。驚いていると、出来上がった餃子をおばちゃんが机に置いてくれた。

棒餃子は春巻きのように皮がパリパリしているが、間違いなく餃子だ。

サンマーメン

そして、「遅くなってごめんなさい。」とおばちゃんは微笑み、机においてくれたのはサンマーメン。

サンマーメンは、家で出てくるラーメンのような懐かしさがある。

笑顔でおばちゃんが会計をしてくれた。

店を切り盛りしている2人のおじちゃんと、おばちゃん。そして、この店。3人と日栄楼にはストーリーがありそうでとても気になる。3組いた先客のうち2組が食べていたのが、あんかけ焼きそば(おそらく、日栄焼きそば)。次に日栄楼に来るときは、日栄焼きそばを頼んでみよう。

日栄楼


  • アクセス 小田原駅東口から徒歩数分
  • 営業時間 11:00~21:30、日曜営業
  • 神奈川県小田原市栄町1-14-3
このエントリーをはてなブックマークに追加