【写真の日記】河が蛇行する所にある小さな集落でみつけた小さな祠にまつわるストーリーとは。神奈川県山北町の四軒屋


(Google Earth)

グーグルアースのこの写真をよーく見てみると、川が蛇行しているところに、集落があるの、わかりますか。

この集落はどんな感じなのだろうと、訪れてみました。場所は、神奈川県山北町にある旧国道ぞいの四軒屋というバス停のそばです。


集落に行くには、旧国道から橋をわたります。
この橋、川面からの高さがあって、結構こわい。



川面に映る緑が緑茶のように濃いです。




集落に入ると、通りはこんな感じです。わりと新しい家々が並んでいて、空き家もあるようですが、ほとんどの家々には人々が暮らしている生活感があります。



駅はないのですがJR御殿場線が集落の中を通っています。



集落の端には道祖神がありました。山々と川に囲まれたとても静かな集落でした。



旧国道に戻り、少し歩いてみると、林の中に赤い鳥居があるのが見えました。行ってみましょう。


そこにはあったのは小さな祠。



今から100年以上昔、現在のJR御殿場線が旧東海道線として開通。トンネル工事の際、キツネの巣を壊してしまったんだとか。鉄道開通後、列車を運転していた機関士は、トンネル付近で不思議な現象にたびたび遭遇しました。

大きな岩が線路上に置いてあったり、女の人が立っていたり、赤いカンデラを振りかざす人が立っていたり。しかし、列車を止めて確認すると異常はありません。

ある晩、線路の上にいる牛を見つけた機関士は、また幻だろうと思い、ブレーキをかけませんでした。すると、何かにぶつかり、確認すると、そこにキツネが倒れていました。

そして、キツネの霊を鎮めるためにトンネルの上にこの祠を建立しました。今では、線路の守り神として祠は守られています。
(参照、祠の案内板)

小さな祠にあった深いストーリーを知り、今は使われていないトンネルの闇、そして、トンネルの上に建つ赤い鳥居を眺めていると、なんともいえない不思議な気持ちになりました。

ではでは今日はこの辺で。

このエントリーをはてなブックマークに追加