自然と歴史を感じる遊歩道の正体は廃線跡。旧国鉄篠ノ井線。長野県安曇野市


(この記事は、2018/5の訪問記です)

新緑が眩しい森のなかの遊歩道。その正体は、旧国鉄時代の廃線跡なのです。

国鉄時代に篠ノ井線明科駅付近に新トンネルが開通。それに伴い、既存の路線が廃線になりました。2018年5月現在、廃線あとの約6Kmは、遊歩道に整備されています。

森の中のトレッキングロードのようであり、歴史が感じられる散策路のような遊歩道。遊歩道の途中には、当時のトンネルがあり、トンネルの中も歩けるよう整備されています。

物珍しさに誘われ、旧国鉄篠ノ井線の廃線跡遊歩道を旧第二白坂トンネルから漆久保トンネル付近まで歩いたので、以下のトピックでご紹介します。

  • キロポスト、電柱、トンネル。。。まさに廃線跡の遊歩道
  • 漆久保トンネルの上の登山道はかつての善行寺道


キロポスト、電柱、トンネル。。。まさに廃線跡の遊歩道



遊歩道の起点は旧第二白坂トンネル。今回はここから歩きました。遊歩道の入口にある案内板です。



森の中をトレッキングするかのようです。かつての線路わきの電柱や、キロポストがちゃんと残っています。


キロポスト。34は、塩尻駅からのキロ数なんだそう。



潮沢信号場跡付近にある線路わきにある壁。こけがまるで産業遺産のようです。




潮沢信号場跡を明科駅方面に進むと、トンネルが見えてきました。漆久保トンネルです。初夏の緑にぽっかりと浮かぶ穴。ちょっとした冒険をしてるようで気持ちが盛り上がります。



トンネルの中はひんやり。壁は当時のまま。でこぼこのレンガの壁におもむきがあります。



漆久保トンネルを抜けるとそこには踏切。

漆久保トンネルの上あるかつての善行寺道



漆久保トンネルの上には細い登山道があります。この道は、かつての善光寺道。



登山道のわきに、普寛・覚明像があります。普寛・覚明像は、この道を行く旅人の安全を願って祀られているのだとか。昔の人が登山道を歩いていたのを想像するとわくわくしてきます。




普寛・覚明像のそばには古いお堂とお墓がありました。お堂は、ドラクエの祠のように時の流れが止まってしまっているかのようです。


お墓からの眺め。お墓からは、山間の集落がみえます。先祖が集落を見守っているかのよう。この集落に暮らしていた方々のお墓なのかもしれません。

最後に


起伏もそんなになく、廃線跡というちょっと物珍しい遊歩道。近くにお越しの際は、のんびり散策してみてはいかがでしょうか。

案内



  • 長野県安曇野市明科駅付近。
  • 無料駐車場は、旧第二白坂トンネル、松庄入口バス停付近など。
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