帰省するたびに食べたくなる茶碗蒸し。茶碗蒸しの吉宗。長崎県長崎。

かつて暮らしていた街に訪れると食べたくなる物というのは、思い返すとたしかに僕にもある。

長崎に旅し、長崎駅のそばにあるゲストハウス「Casa Noda」に泊まった。

ゲストハウスに宿泊する旅人さんがくつろいだり、おしゃべりしたりする共同スペースに、長崎市内のおすすめ食事スポットを写真とコメントで紹介している、スタッフの方が作成したアルバムがある。

今夜は何を食べようかなと、アルバムを眺めながら考えていると、
その場でくつろいでいた男性、Nさんが話しかけてきた。

Nさんは、もともと長崎市内に住んでいたが、家族みんなで引っ越してしまったそう。
Nさんは、一人で長崎に遊びに来ているらしい。

アルバムのページをめくると、ページにあわせ、店ごとに特徴を教えてくれる。
かつて暮らしていた人の話は、どれも行きたくさせる。
「ばあちゃんが長崎に帰ってくると、吉宗が食べたいって言ってたんだよね。」とNさん。
Nさんとおばあちゃんにとって、思い出があるのだろう。

吉宗の名物は、茶碗蒸しらしい。
茶碗蒸しが有名なんて店を、僕ははじめて聞いた。
よし、そこにしよう。



にぎやかなアーケードから少しはいったところに吉宗はある。
外観はまるで劇場のよう。
店内は外観とうってかわり、新しい印象。




オーダーしたのは、茶碗蒸しと蒸し寿司。
茶碗蒸しは、鶏肉や銀杏といった、一つ一つの具が、しっかり存在感がある。
蒸し寿司は、デンブ、錦糸卵、そぼろと酢飯のバランスが絶妙だ。

かつて暮らしていた街に訪れると食べたくなる物というのは、思い返すとたしかに僕にもある。
その食べ物を思い返すとき、かつての場面がよみがえる。

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