この店をはじめたのはあにきにあこがれたから。 尾道の路地裏で出会った起業ストーリー




尾道の夜景

尾道。明治から現在に至るまでの建物が並ぶ街並み、懐かしさを感じる商店街、迷路のような路地があり、観光や街歩きする人も多いらしい。

瀬戸内海と裏山の間の狭いエリアに建物が集中する街並みは、まるで箱庭のよう。

尾道を散歩してみたら、路地で、思いがけない人をつなぐストーリーに出会いました。

駅を出ると目の前に


駅前からみえる海とドッグ

尾道駅を出るとすぐに、港と造船ドッグが視界にはいります。
さびて古びたドッグは、現役で稼働しているのかどうかわかりません。
対岸が近い狭い海を、渡船が行きかいます。

駅舎と斜面地にたつ建物

駅の方に振り返ると、古い駅舎があり、建物が裏山にせり出すように建っているのが見えます。

商店街から狭い路地へ


商店街の入り口

駅から少し歩くとすぐに、商店街の入り口が見えてきます。

ずっと奥まで続いている商店街は、わいわいとしたにぎやかさがあるわけでなく、どことなくのんびりした時間が流れているよう。

脇道からみえる階段

商店街に脇道がありました。脇道の先に階段が見えます。

脇道にそれ、階段を登ります。
そこには、迷路のような路地が続いていました。

路地に並ぶ建物

路地に沿って、明治、大正、昭和、そして、現在に至るいろいろな年代の建物や寺院が並んでいます。

やる気がなさそうな猫

路地は、車が入れないほどに狭いので、のんびりしている猫がいて、荷物を積んだ小さな荷車をおす宅配業者さんとすれ違うことも。

斜面地にある素敵な建物


みはらし亭

路地を歩いていくと、斜面にせり出すように建つ、古いけど新しい建物がありました。カフェ&ゲストハウス みはらし亭です。

土台の一部が浮いている

建物の土台が、斜面にせり出しています。危なくないよう、ちゃんと基礎工事はされているそう。ずっと空き家になっていた古い物件を、リノベーションしたんだとか。

街の眺め

このあたりまで登ってくると眺望がすごくよいです。奥には、しまなみ街道の橋がみえます。

路地の奥に入ると


階段を下り、商店街に再び戻ると、暗く細い、先がどうなっているか知りたくなる路地がありました。

路地を奥に進むと、果たして、そこには小さな小さな中庭が。

紙片

中庭のすみに小さな店、紙片がありました。紙片で扱っている商品は、古本とCD

建物の壁や天井は、コンクリートむきだしで、店主さんが自らリノベーションしたんだとか。

小さな店にも関わらず、古本とCD、一つ一つが主張しているかのように、スペースをとってディスプレイされています。建物の風合いとあいまって、店内は独特な空気感があります。

”どうして、このような店をはじめようと思ったのでしょうか?”
「僕は、本と音楽が好きで、何かはじめようとしたらこれしかすることが思いつきませんでした。」と店主さん。

”どうして尾道に?”
「兄貴と思ってる人が、この街にいるからです。でも、僕がそう思っているだけで、その人が僕のことを知っているかどうかはわかりません。」

兄貴さんは、喫茶店をやっているらしい。

兄貴さんがとても気になり、兄貴さんの店に行ってみることに。

兄貴のお店へ



店は商店街の入り口に近い、ハライソ珈琲。

いくつかある古いソファとテーブルが、それぞれ形状、素材、そして向きも異なっているのが、おもしろい。室内は、ほどよい暗さであり、昭和な感じのする趣があります。

オーダーをとりに来てくれた男性が、どうやら兄貴さんでしょうか。


カウンター席に、常連さんと思われる方が、他の常連さんと思われる方と、楽しそうにおしゃべりしています。兄貴さんは、会話に加わってるわけではなさそうですが、ちゃんと、そして静かに会話を聞いていそう。

居心地がいい、ゆるやかな空間でした。

最後に


箱庭のような街、尾道を街歩きしたら、路地の奥で、思いがけない出会いがありました。
尾道で新しいことをする方が、最近多いんだとか。
それぞれの人にどんなストーリーがあるのか、興味が掻き立てられました。

尾道には、他にも新宿ゴールデン街のような雰囲気のエリアや、ユニークな店がいくつもあります。古い駅舎は、じきに建て替えられてしまうらしいので、今はチャンスです。

街歩きしに訪れてみてはいかがでしょうか。

案内


【紙片】

【ハライソ珈琲】

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