人口72人よりはるかに猫が多い猫の島を歩く。飼い猫なの? 野良猫なの? 香川県佐柳島



(この記事は、2018年3月の訪問記です)

猫の島と聞いたけれど、本当のところはどうなのでしょう?

港に着いた船から降りると、近づいてくる猫たち。たしかに猫が多そうです。

香川県佐柳島。別名、猫の島と呼ばれているらしい。3月にしては暑い、初夏のような平日に佐柳島を訪問しました。

今回、佐柳島訪問記を以下のトピックでお伝えします。

  • 猫の島と聞いたけれど、本当に猫の島なのだろうか
  • 佐柳島の猫の傾向
  • 飼い猫か、それとも、野良猫か、それが問題
  • 佐柳島の見どころは猫だけではなかった

猫の島と聞いたけれど、本当に猫の島なのだろうか


早速、島を歩いてみましょう。すると...



1匹。


3匹。


12匹。


13匹。


15匹。


17匹。


20匹。


22匹 (穴から顔を出してるのもいる)。


24匹。

しつこいのでここらへんにしておきましょう。。。

まぁいえるのは、猫だらけ! ということ。間違いなく、ここは猫の島。佐柳島の人口は72人(H27国勢調査)。人より猫がはるかに多いのは間違いなさそうです。

ずっと後をついてくる猫、ご飯をくれそうかうかがいくれなさそうだったら逃げる猫、無視する猫、ものおもいにふけってそうな猫、猫がこれだけいると、猫の個性もみえてきておもしろい。

佐柳島の猫の傾向


佐柳島の猫には、傾向がありそうです。その傾向は以下の通り。
1、やせてる猫が多いこと
2、地元の人には近づかないけど、外から来た人には近づいてくること。外から来た人に近づくのは、エサを求めているようです。
3、集落から離れたところには猫がいないこと

とある疑問が頭にわいてきました。猫たちは、果たして、飼い猫なのか? それとも、野良猫なのか?

飼い猫か、それとも、野良猫か、それが問題


いくつかヒントをみつけました。

かつての電話ボックス

電話ボックスは猫のエサ置き場になってました

集落の中に電話ボックスのようなものがありました。電話ボックスの中は、電話ではなく、キャットフード。

待合室にあったドネーションボックス

港の船の待合室で見つけたのは、"Hungry Cat Donation Fund"と書かれた募金箱。

「ネコノシマホステル」の猫様向けカフェ

佐柳島に一軒だけある宿泊&カフェ「ネコノシマホステル」に、待合室と同じように猫のエサの寄付制度がありました。

エサを手にする地元の人に寄ってきた猫たち

陽が暮れだすころ、島の人を猫たちが囲んでいる光景をみかけました。その人が手にしているのは、猫のご飯。

佐柳島の猫たちは、野良猫でもあるような、飼い猫でもあるような、あいまいな関係性のようです。

佐柳島の見どころは猫だけではなかった


ところで、佐柳島は猫だけでなくせっかくなら観光したいという人もいるかもしれません。見どころは猫だけではないですよ。

路地のある集落

集落が島に2つあり、路地が迷路のよう。路地沿いに民家や小さな庭や小さな畑があって、島の暮らしを感じられます。

長崎集落での日常風景

2つある集落の1つ、長崎集落で出会ったのは、ベンチでおしゃべりしているおじいちゃん、おばあちゃん。

カメラを手にしているぼくに「いい写真とれた?」と声をかけてくれました。

両墓制の墓地

長崎集落の端に両墓制の墓地がありました。隣の高見島と同様に佐柳島には、両墓制という墓地の風習が残っています。

大天狗神社、奥の院からの風景

大天狗神社という名の367段もの石段を登った山の上に神社があります。

石段をひたすら登ると、誰が何のために小さなこの離島にこんな石段のある神社を造ったのだろう、と思わずにはいられません。

石段を登りきり、さらに山道を登り、崖の上にたどりつきました。そこは、大天狗神社、奥の院です。

しんとした森のなか、誰もいない奥の院からの夕陽と凪いだ海と小さな島。感動的でした。

最後に


香川県佐柳島は間違いなく猫の島。あちこちにいる猫たちにはそれぞれ個性があって、猫たちとともに歩く島歩きは一味違います。

もし、香川県に訪れることがあったら、観光がてらふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょう。

佐柳島の情報

  • 佐柳島へのアクセス。香川県多度津港から船で約50分。片道680円。JR多度津駅から多度津港まで徒歩約20分。
  • 船の案内: http://www.sanyo-kisen.com/company13.html
  • 佐柳島には、宿泊&カフェ「ネコシマホステル」があり、ランチをいただけます。定休日があるので、島に訪問する前にチェックするのをおすすめします。
  • 宿泊&カフェ「ネコシマホステル」: http://neconoshima.jp/
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