探し続けている答えはすでに見つけていませんか?

何かを探し続けているけど、答えが見つからないということはありませんか?ぼくは、結構そんなことがあるような気がします。先日泊まった香川県高松のゲストハウスでのおしゃべりがきっかけで、その問いを思いだしました。

出会った人、Hさんは、お遍路巡りをしているお遍路さん。Hさんは還暦を迎え、かねてからしたかったお遍路巡りを実行しています。バックパックを背負い、野宿や歩いて巡るのがHさんのお遍路スタイル。すでに85箇所を巡り、お遍路巡りはゴール寸前になり、身ぎれいにしようと、その日はゲストハウスを利用していました。

ぼく「お遍路をして何か悟りというと大げさだけど、気づきみたいなのありました?」
Hさん「いやー、それがまだないんだよね。」

Hさんはお遍路巡りでのできごとを話してくれました。
「お遍路巡りをはじめて、2、3日のころ、体力的に辛かった。朝起きて鏡を見たら、鬼のような顔をしているな、と思ったんだ。」
せっかくなら辛そうな顔をせず楽しみながらしようとHさんは気を入れ直すことに。

気を入れ直したその日、Hさんを通りでみかけただけの小学生くらいの女の子がHさんにお菓子をくれたそう。そのお菓子は、Hさんにあげるためにわざわざコンビニで買ってくれたもの。
「どうしてぼくにくれるの?」とHさん。
「おじちゃんやさしそうな顔をしてるから。」と女の子。
Hさんにとってその出来事は本当にうれしかったそうだ。

また、野宿をしていたら「そんなところに寝てるならうちに泊まっていきなよ。」とみずしらずのHさんを泊めてくれたり、地元の人にお世話になったそうです。

いい話だなあと思ったぼくは「そういう出会いの中に気づきとかありそうですよね!?」とHさんに伝えると、Hさんはいまいちしっくりきてなさそう。

何かを探し続けているけど、答えが見つからないというとき、情報が多すぎてわけがわからなくなったり、ものごとが見えなくなったりしているのかもしれません。気づいていないだけで、答えにはすでに出会ってるのかもしれません。探し続けている答えはすでに見つけていませんか?

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