明日死ぬかもしれない状況で感じること。「風景開眼」を読みました

「風景開眼」(東山魁夷著)を読みました。

先の大戦が終わる間際に徴兵され、
爆破の訓練をしていたそう。
がれきの撤去作業中に熊本城の天守閣からたまたま眺めた景色。
涙するほど感動したそう。

いろいろと旅し、いつもなら見過ごす普通の景観だったそうです。
しかし、涙が出るほど感動したのは、
死を身近に意識し、
生きる希望を失い、
純粋になり、生の姿が強く心に映ったから。

旅すると、様々な風景、人、ものに出会い、感動することがあります。
でも、明日死ぬという状態だとしたら、
同じ出会いも、異なる次元で深く感じることでしょう。

旅に限らず、毎日の出会いにどれだけ向き合えるのだろう。
真剣に、誠実に、自然体に。



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