現地への移動にも価値がある。行きと帰りで異なる過ごし方。小笠原諸島への旅。



東京から南に約1000kmの位置にある小笠原諸島。
都内の竹下桟橋から島まで、船で24時間かかります。
飛行機はないので、船で行くしかありません。

島に向かう船内では、一人で過ごしたり、知り合いどうしで過ごしたり。
帰りの船内は、行きとは異なり、当初は知らない人どうしがおしゃべりしている輪があちこちにできます。

行きと帰りに違いが生じるのには、実は理由があるんです。

行きと帰り、それぞれに価値があるのが、小笠原旅の魅力の一つだと思います。

行きは、余白を楽しむ


船内はスマホの電波は届きません。
船内を自由に動けるのが、飛行機と異なるところ。
デッキから海を眺めたり。
レストランに行ったり。
本を読んだり。
考えごとしたり。

追われるような何かから解放された余白のような時間。

とても贅沢な時間です。

島では一泊より長い時間を過ごす


本土と小笠原諸島、父島を行き来するのは、一隻の船。
船が父島に到着すると、船は港に何日か停泊。
そのため、島で少なくとも3泊以上することになります(注1)。それは、自分だけでなく、同じ船で来た人も同じ。

島での滞在時間が長くなるので生じる現象があります。
ホエールウォッチングなどのツアーで一緒だった人と街で再会したり。
訪れた店で、同じ人に何度か出くわしたり。
旅人どうしがおしゃべりする機会のある宿では、おしゃべりが深くなったり、一緒に遊びに行ったり。

顔なじみが増えて、人とのつながりが深くなっていくのがミソ。

これって他の場所には、なかなかないポイントではないでしょうか。

帰りはあちこちで人の輪ができる


島で滞在を終えた帰りの船内であちこちに見かけるのが、座ってる人の輪。
おしゃべりしたり、酒を飲んだり。

気が向けば、顔なじみの輪に入ったり。
他の顔なじみの輪に移動したり。
そうこうしてると24時間なんてあっという間。
港が見えると、もう着いちゃったと感じるはず。

船酔いが心配な方におすすめの情報


ところで、船酔いが心配という方がいるかもしれません。
そんな方には「アネロン」という酔い止め薬がおすすめ。
効果持続時間は、24時間。

酔うのを気にして、寝てばっかりいてはもったいない。
ぜひ、楽しい時間を過ごしましょう。

最後に


もちろん、島そのものにも魅力はたくさん。
固有種だらけな山。
イルカやクジラに出会える碧い海。
そして、夕陽。
泣き方が下手なウグイス。

行きと帰りで異なる過ごし方がある。
現地への移動に価値がある旅なんです。

注1、長期休暇中など、ダイヤが変わることがあります。
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