障壁が無い国境はジョギングで行き来するようなもの。マーリア・ヴァレーリア橋を歩く。チェコ旅徒然日記 13
国境には壁がある?
スロバキア・シュトロヴォとハンガリー・エステルゴムは、ドナウ川を挟んで対面する町。19世紀、2つの町に架橋された橋の名前はマーリア・ヴァレーリア橋。
当時のハンガリー王の三女、マーリア・ヴァレーリアが橋の名前の由来。三女はハンガリー国民から慕われていたのだそう。第二次世界大戦で橋を破壊され、2001年に再び架橋。
現在、徒歩や車で橋を渡れます。橋を渡ると国境を超えることになりますが、パスポート提示などは不要。
シュトロヴォからエステルゴムまで歩いてみましょう。
シュトロヴォのドナウ川沿いには遊歩道が整備されています。そこからエステルゴムを眺めると、ドナウ川の悠々とした流れ、ドーンとした存在感がある大聖堂が視界に飛び込んできました。
遊歩道では、地元らしき人々が井戸端会議をしていたり、のんびりベンチで過ごしていたり。
橋の路面から川面まで高さが結構あるけど、欄干がそれほど高く無いので、すこしこわい。ジョギングしている人とすれ違いました。日常風景が橋の上にもあるのです。
そして、エステルゴムへ。シュトロヴォからからみたのと違い、大聖堂の大きさに圧倒されます。
国境を超えることはゲートを越えること、と思っていたけれど何もありません。少々拍子抜け。何かしら壁のようなものがある、と想像していたのです。
世界を見渡すと、自分ではどうしようもできないさまざまな障壁があり、国境を超えたくても超えるのが困難な場合があります。
その障壁が無い国境はジョギングで行き来するようなもの。
壁があると思っていたけど、壁は無く思い込みだった、ということがあるのかもしれません。
したいことがあるなら、とりあえず動いてみよう。
(2018/1/1~2018/1/10の旅行記です)
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