【紀行文】旅先はどうやって決めますか?グーグルアースで探して旅して出会ったこと。三重県尾鷲市。





旅する時、旅先をどうやって決めますか?

旅のガイドブック?
雑誌?
テレビ?
SNS?

人の話を聞いて、というケースも多いかも。

自分と同じような趣味の人から聞いた話。
旅人とお話しする機会が多いゲストハウスで、旅人から聞いた話。

人の話には、本などとは違う点がありそう。
それは、本などに比べ情報が新鮮、話し手から伝わるダイレクトな感情を感じれるなど。

話を聞き、共感し、そこに旅すると、素敵な体験になることが多いように感じます。

しかし、ふと、疑問に思ったんです。
人の話や本などで知る旅先は、”誰かが訪れた場所を追う旅先”になってしまうかもと。

では、”誰かを追わない旅先”を探すとしたらどうする!?
思いついたのが、グーグルアース。

グーグルアースで旅先を探し、そこに旅してみました。

なぜ、グーグルアース?


私が好きな旅先は、一言でいうと”箱庭”。

山に囲まれた港町。
山あいの小さな盆地の集落。
離島の海と山が一体となったような集落。
集落とまわりの山や海といった自然が一体となっている、あたかも箱庭のような閉じた地域。

そこに住んでる人に会い、話を聞いて、その背景にあう土地の文化が見えてくるのが面白い。

テーマがマイナーになるにつれ、情報が少なくなり、好みがあいそうな場所に出会うのが難しくなります。自分好みの地形、規模、文化がありそうな箱庭を探すには、どうしたらいいだろう。

そして、気づいたのが、グーグルアース。
グーグルアースは、写真で地形を確認でき、ストリートビューで街の雰囲気も少しは想像できそう。

グーグルアースで旅先を探してみたら


グーグルアースで探し、よさそうな箱庭があちこちにありそうと思ったのが、三重県尾鷲市。

三重県は、まだ訪れたことがありません。
せっかくなので、行ってみることに。

尾鷲は電車で


電車で尾鷲に向かいました。
尾鷲の北にある紀北町まで来ると、山を越えると、車窓から懐かしさを感じれる港町が現れます。
そうして、尾鷲駅に到着。
早速、集落めぐり。

梶賀の斜面集落

梶賀の魚市場


網元ノ家、お汁粉とあぶり

まず訪れたのが、尾鷲市の一番南にある梶賀集落。
梶賀は小さな集落。
港からすぐ山になるので、山の斜面に張りつくような集落が。

この小さな集落の面白さが、独特の伝統料理、”あぶり”。
地域お越し協力隊と、地元の方が、網元の家ではじめた喫茶スペースもある網元ノ家。
網元の家らしく、すごい豪邸。

そちらで、あぶりとお汁粉をいただきます。
あぶりは骨ごと食べれて、甘いのとしょっぱいのがおいしい。

古江集落。港からすぐに集落

規模がある集落が斜面に拡がっているのが圧巻


続いて、古江集落に。
この集落も、海岸からすぐ斜面。
そこに、集落があります。

この集落は、何と言ってもその規模。
梶賀より随分と集落が大きく、それが斜面に拡がっているのが圧巻!

九鬼集落。宿泊はゲストハウスおとや



宿泊は、ゲストハウスおとや

続いて、九鬼集落。

今回の旅には、メインの目的がありました。
”この辺りでのゲストハウスの可能性”調査です。

地域おこし協力隊、鈴木さんにご協力いただき、株式会社YAEN、北田さんと、ゲストハウスの可能性、田舎での起業、生活などについて、お話しさせていただきました。


九鬼集落も斜面に街並みが連なる

集落の突端にある寺院への階段


集落と海が近い

海の先がすぐに山
ほんとうに海と集落が近い

集落の中に海岸線に沿っ道がある

高台からの街並み


海沿いの道に防波堤などが一切なく、海と道と集落が繋がっているような九鬼集落。
道から見える海の先に山があり、海の濃い藍と、山の濃い緑が印象的。
集落には、平地が少しあり、集落の家の間に、海岸線に沿うような細い道があり、道を挟んで懐かしさを感じる家が続きます。

九鬼に滞在中、ばしゃばしゃとすごい大粒の雨が。
実は、尾鷲は、日本一の年間降水量なんだとか。じめじめと降ってるわけでなく、ざーっと降って、あがるのが特徴らしい。

雨上がりの街も味がありました。

朝日が山の向こうから登る

魚市場を遠目に

魚市場に水揚げ

日が昇ると、海面に光が反射する

朝早く起きて集落を街歩き。

朝日が山の向こうから登り、徐々に明るくなる海。
魚市場に徐々に人が集まり、船も帰ってきて、水揚げされます。
日中とは違い、朝の集落は活気があるよう。

最後に


”誰かを追わない旅先”、グーグルアース、箱庭というキーワードで旅してみました。

実際に訪れてみると、グーグルアースではイメージできなかったこと、懐かしさ、山、海、集落の色合いや、雰囲気に味がありました。

ところで、”誰かを追わない旅先”というキーワード。

”誰かを追わない”というより、”自分の好きを探求する”がしっくりくるかもしれません。

尾鷲には、新鮮な魚に、熊野古道等もあります。熊野古道にも訪れる予定だったのですが、あいにく雨で行けず。

そして、尾鷲には、箱庭集落がまだまだたくさんあります。
中には、陸続きなのに、陸路で行くのが大変な集落もあるんだとか。

謝辞


今回の旅では、いろいろな方に、大変お世話になりました。
地域おこし協力隊、鈴木様、株式会社YAEN 北田様、株式会社YAENの皆様、大変お世話になり、ありがとうございました。

案内


梶賀 網元ノ家
尾鷲市梶賀
https://www.facebook.com/amimotonoie/

ゲストハウスおとや
尾鷲市九鬼
https://www.kukiotoya.com/

-------------------------------------------
『誰かの旅の小さなきっかけになれたら』

※Twitter, Facebookにて、ブログ更新情報をお知らせ致します。
百田洋海Twitter(お気軽にフォローどうぞ)
http://twitter.com/momoyururi

百田洋海Facebook(お気軽にフォローどうぞ)
※友達承認は、お会いしたことのある方のみとさせていただいております。
http://www.facebook.com/hiromi.momota.9

※Instagramにて、「気になる日常的旅写真」を紹介しています。
百田洋海Instagram(お気軽にフォローどうぞ)
http://www.instagram.com/momoyururi/

※写真の無断使用はご遠慮願います。
写真をご希望の際は、ご連絡くださいますようお願い申し上げます。

このエントリーをはてなブックマークに追加